こんにちは。
前回、電車に乗っていて「パニック発作」を起こした事を書きました。
そして副症状で「めまいや耳鳴り」が起こる場合がある事も書きました。
私はその副症状の「耳鳴り」を放置した結果、徐々に聴力が落ちて行き、現在では障害者手帳が交付されるほど聴力が落ちてしまいました。
今回、難聴と補聴器について、お話しをしてみましょう。
パニック発作の副症状
さて、その副症状の「めまいと耳鳴り」ですが、めまいはパニック発作が起きている間の主な症状である「動悸」や「息苦しさ」と同じく発作が治まれば自然と無くなります。
しかし「耳鳴り」は、音の大小はありますが「シーン」とか「キーン」と言う音がずっと耳の中で鳴り続けます。
私が最初にパニック発作を起こした時に働いていた会社の保健師さんからは「小さい音なら、そんなに気にしなくても良いんじゃない?」と軽く言われたので、私も特に病院にも行かずに耳鳴りを放置してしまいました。
それが、28年後には障害者手帳が交付されるまで聴力が落ちてしまうなんて事は、当時は考えても見ませんでした。
徐々に聴力が落ちて行く
パニック発作を起こした2年後に、過労で3ヶ月ほど入院しますが、退院後もその会社で働けていましたので、耳鳴りは特に気にしていませんでした。
しかし、年数が経つにつれて会議などで会話が聴き取り難くなって来ましたので、前述の保健師さんに相談すると「補聴器屋さんで補聴器でも買ったら?」と今回もあっさりと言われました。
それで生まれて初めて補聴器屋さんに行って聴力検査をして見ると「今のあなたの聴力なら、こちらの軽度難聴者用の補聴器で十分ですよ」と言われ、補聴器を購入し装着しました。
それでも働けていた
あの当時は、補聴器さえ着けていれば、会話や電話をする事に何の問題もありませんでしたので、14年務めたその会社を退職した後は、職務経験を活かして今度は就職支援の会社で働きました。
就職支援ですので、仕事探しに悩んでいる人の悩み事を聞いたり解決策を提案すると言う人との会話中心の仕事ですので、もろに耳を使う仕事です。
その様な職場でも問題無く働けていました。
しかしその間も聴力は、少しずつ落ちており時の経過と共に、より強力な機種の補聴器に買い替えながら仕事を続けていました。
6年前に耳鼻科の先生の勧めで障害者手帳を申請したところ受理されて手帳が交付された事により「相手の話しを聞き違えたりすると、職場に迷惑がかかるかも?」と考え、一時一般企業での就労を止め、障害者が働くA型作業所へ移りました。
今でも会話が聞き取りにくい事がある
今、持っている携帯電話は、通話ボリュームを最大に引き上げていますが、それでも相手の声が聞き取れない場合は、スピーカーモードにしています。
それもダメな場合「スイマセン、この携帯番号にメールして下さい」と頼んでいます。
私が難聴と知っている、親兄弟や友人とはメールでやり取りしています。
また、テレビやBGM等の音がしている場所での会話は苦手です。
それは補聴器の特徴として、より大きな音を拾うからです。
ですので、家でもテレビの有るリビング等で話しかけられた時は、テレビを消すか消音モードにしてもらってから話しを聞くようにしています。
また最近の補聴器は、鼓膜を保護する為に爆発音など大きな音がした場合は、補聴器自身が自動的に電源をオフにする機能がついています。
終わりに
つい最近、耳鼻科で聴力の再検査をしてもらいましたが、障害者手帳が交付された6年前の聴力と、ほとんど変わらないと先生から言われました。
最近は騒がしい場所にも行かないし、テレビも大きな音で見ていないので、耳に負担をかけていないからかな?と思っています。
私は、障害者用の装具としては補聴器しか買っていませんが、着け始めの頃の軽度難聴用の補聴器は1個4~5万円ほどだったのですが、現在の最新式デジタル補聴器は1個25万円ほどします。
それで、障害者手帳交付直後に補聴器を作り直す為に補聴器屋さんで書いてもらった見積書(当時1個16万円)を役所の福祉課に提出したところ「この価格だと、片耳分しか補助は出ないです」と言われてしまい、しばらく片耳分の補聴器で過ごし、安倍政権時の特別給付金10万円が出た時に、プラスアルファ貯金で自腹でもう片耳の補聴器を作りました。
障害者用の装具は、その人の障害の程度に合わせて作るオーダーメイド品が多いですから、どうしても値段が高くなってしまいますし、障害者雇用で企業で働いていても一般雇用の人に比べて、お給料が低くなる場合が多いので自腹で装具を買うのは経済的にきついです。
障害者の経済状況を鑑みて、国や自治体の役所も装具購入費用を援助して欲しいものです。
障害者に優しく暮らし易い世の中になって欲しいものです。