私は酒に強い。
飲むときは、ウォッカをロックで飲む。チェイサー無しで。
だが、記憶を無くしたことは一度もない。だから、大失恋をして「やけ酒だー!」と思っても、酔って泣いたりわめいたりしたことを全て覚えているので、始末が悪い。
そんな私だが、アルコール依存性になったことは一度もない。
だが、アルコール度数が低い酒を飲んでいても、依存性になる人はいる。
この依存性、厄介なのは「本人が気づこうとしない」ところ。
周りの人が心配して、いくらアルコール依存性の専門病院へ行こうと言っても自覚はないし、いざ治療しようとしても「断酒」という、本人には辛く過酷な現実が待っている。
依存しているのだから、飲酒しないことが怖くて仕方がない。
とても愛して結婚したパートナーなのに、いつの間にか酒の方が大切になっている。
「断酒しないと別れる」と清水の舞台から飛び降りる覚悟で相手は言っているのに、「じゃあ別れよう」と返してしまう。そんな状態が続けば、家庭崩壊が始まる。
「アルコール依存性の人は、いつも酒を飲んでるから、文句を言っても覚えていないよね」と思ったあなたに、残念なお知らせがある。
いくら酩酊状態でも 、何を言われたかは覚えていないのに、暴言吐かれて傷ついたことは覚えている。
感情は麻痺しない。どんなに本人を思いやっての言葉でも、マイナスの感情だけは伝わる。だからムカついて、暴力をふるうという最悪なケースに発展することもある。危険だ。
そうならないために、アルコール依存症かも、と少しでも疑いがあれば、早めに治療することをオススメする。もし、どうしても本人が嫌がったら、パートナーなとが先にアルコール依存性の専門病院へ行って、医師か相談員(PSW )に相談するのもいい。